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Channel: バス釣りと共に
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巻物にはハイギア?ローギア?それよりも・・・・・・

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前回
巻物にはやっぱローギアだよね
と結論付けたことは記憶に新しいが

新たな発見?があったのでここに記そうと思う。


というのも
巻物にはローギアだよね
と言ったところで
んじゃローギアであればあるほどいいのかな?
というとそうでもないのだ。


実際最初はそう思って巻き取り量42cmぐらいのリールで試したのだが
(余談だが、現代のリールでノーマルギアと言われるギア比だと実際の巻き取り量はだいたい65cm前後であることが多い。ハイギアと言われる者が70cm超、80cmを越えればスーパーハイギアードと言われる中で巻き取り量42cmはかなりのローギアと言っても良いだろう)
使ってみると色々と不都合な点が出てきたのも事実。



まずリーリングが安定しないのだ。
人間が回す以上ハンドルの回転速度は必ずしも一定速になるわけではなく
どこかで巻きの速い瞬間や遅い瞬間が存在するのはベイトリールを扱う以上仕方のないこと。
だが、ローギアードのリールの場合この巻きの遅い瞬間があまりに遅くなりすぎてしまうので
ルアーの動きが一瞬止まるようなアクションをするようになってしまう。
巻き取り量が少なく、巻き取り速度も遅くなるために
ラインテンションを張り続けることが出来ず、一瞬セミスラックが出てしまうような
そんな瞬間が使ってる時に発生するのだ。


結果
ルアーの動きに破綻が見られてしまう。
まぁ気になるというだけでこれ自体はさほど悪い事ではないが。




もう一つは
感度が悪くなると言う事だ。

実際ハイギアで巻物をする利点の一つに感度を上げる人が大半だと思うが
巻物である以上そこまでの感度は必要ない。
必要ないとは思うが、巻き取り量42cm程度のリールでは
巻き取りパワーが有りすぎて何をやっているのか分からないのだ。

普通にルアーが泳いでいると思ったら長いウィードがフックに引っかかっていたのにはある意味驚愕した。
なるほどこれが巻き感度かとこの瞬間はっきり理解したのだ。

これはロッドやラインではどうも補えない(補い辛い)類いのものらしい。
実際私はPEラインとグラコンではあるが感度が良いと評判のクランキンスティックを併用していたにも関わらず
リールの巻き取りパワーが強すぎてウィードを引き摺ってきていたのに気が付かなかったのだ。


ある程度の巻き感度と言うのは必要不可欠だと感じた。





そう考えた私は色々と試していって理想のギア比的なのを捜し求めたわけだが……


その中で一つの疑念が沸いた。

自分は今までハイギア・ローギアというギア比にこだわりすぎていたのではないかと言う事に。






そもそもなぜハイギアが嫌なのかといえば
釣り自体の精度、繊細さが欠けてしまうからという点が私にはある。
逆にローギアが嫌になった理由としては
巻き感度が低いという点があげられる。


ならば理想とするならば
巻き感度が高いローギア……であると言う事に行き着くのにそう時間は掛からなかった。

だが巻き取りパワーが強いローギアで巻き感度が高くなるなんてありえないのでは?
と思ったが手持ちのリールをちょいちょい使い比べてみて
私はあることに気が付いたのだ。


それは
巻き取り量が明らかに劣るリールの方が巻き取りパワーが低いという事があると言う事だ。

そこから私はギア比だけが巻き取りパワーを決める要因ではない事にようやく気が付いたのだ。


考えてみれば当たり前の話だ。
ハンドル径やギア径でも巻き感は変わってくる。
大口径の物ほどハンドルもギアも巻き取りパワーが上がっているではないか。



つまりローギアードで有りながら巻き取りパワーを減らすには
ギアやハンドルに注視するべきなのだろう。


そう考えると
なぜ巻物には古き良き丸型のリールを使用する人がいるのだろうかと言う事に合点がいく。
丸型のリールはロープロファイルのリールに比べると
ギアボックスの自由度が低い。
その為必然的にドライブギアも大口径化することが難しく、ギアが小さくなる。
それは結果として、巻き取りパワーの低下に繋がるわけだ。

巻き取り量を増やさずして感度を上げることができるのが
丸型リールの構造的特徴からくる利点だったのだ。


つまり近年巻物=ハイギア思考が強い人の中で
感度を強調してくるのは
年々巨大化するギアとそれに伴う巻き取りパワーの増大から
ギア比および巻き取り量を増やさねば感度を得ることができなくなるからという考え方も出来るわけだ。
巻き取り量が増えれば増えるほど釣りの精度、繊細さは欠けていく。
もちろんハイギアードにも感度以外の利点はあるが
それでもルアーをルアーとして活用していく為に、丁寧な操作感を得られる巻き取り量が必要だというのもまた事実なのだ。


今までは趣味的要素が大きかった丸型リールではあるが
このことに気が付いてからは
もしかして理想の巻物リールと言うのは丸型にあるのかもしれないと思うようになった。

だが今の時代ローギアのリール並に希少となった丸型リール。
あっても高いモデルしかないため
まだまだ理想のリールは見つかりそうにない。

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